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事業を考えるとき「顧客を起点に考える」べき、というのはよくいわれることだが、実際にそれを行っている人というのは少ない。

「顧客からの直接の声を反映する」というようなことは大企業になればなるほどおろそかになると考えがちだが、実は小さい企業のほうが圧倒的におろそかになっていることが多い。小さい企業の場合、目先の仕事のために顧客と直接接触している時間や割合は長いのだが、実はあまり顧客のことを考える余裕がなかったり、独りよがりに「これが良いサービスだ」というただの「思い込み」を押しつけているケースが目立つ。

身近な簡単な例でいくと、以下のようなケース。
・小さな料理屋でやたらと高い料理を頼んでみたが全然おいしくも、珍味でも無い
・小さな○○教室で、「大手ではできない親切指導」が、単に価値観の押しつけだった

「小さいから個別に小回りのきく親切な対応できる」ということを宣伝文句としてところは多い。しかし、本当に顧客の本音を反映しながらよりよいサービスを提供しているか、というとその確認は全く行っていないのだ。そうなると、本当に大事な部分を吸収することができずに終わることになる。

結局のところ、大企業か中小企業かという会社の規模の大小は、「顧客を起点に考えているか」ということは関係が無い。

「顧客と接触している時間が長いからといって、顧客の声をきちんと吸い上げているわけではない」ということを認識して顧客からのフィードバックシステムを作ることが、小さな企業では大事なことである。
外部ブログより引用
知り合いがかなりの数起業して、かなりの数失敗した。

自己資金で開業するヤツは潰す。
②一人でやろうとする奴は潰す。
③友人の少ないやつは潰す。
大企業でのサラリーマン経験のある奴の方が成功している。
⑤共同経営は失敗率が極めて高い。
配偶者のある人間ほど成功している。

多分、上記のことは一般的にも言える傾向。
問題は自分自身も失敗するパターンにかなり当てはまっていること・・・

「将来起業したい」という人に会うことが多いのだが、そういう人たちが起業するときの前提としているのが、「○○になったら起業する」ということがある。

この○○というのは、たとえば

「貯金が○○円になったら起業する」
「○○歳になったら起業する」

といったような感じ。

こういう人に「どんな商品・サービスを提供して起業するつもりなの?」という話をすると、ほとんどの場合「それはまだ決めていない」という返答になる。これは非常に危険。なぜなら、貯金がいくらであるとか、起業する年齢が何歳であるとかは、ビジネスを立ち上げて成功するための要素では全くないから。

起業をするときに「顧客がいること」の検証が十分に行われていないビジネスというのは、結局失敗に終わってしまう可能性が高い。顧客がいれば今現在貯金がいくらであろうと、○○歳以下であろうとうまくいく人はうまくいく。逆に、貯金がいくらになったとか年齢が何歳になったからといって、自分に収入をもたらしてくれるビジネスが突然目の前に現れて出てきてくれるわけではない。

いま定期的な収入を得られる仕事があって、それでも独立して起業をしたいのなら、顧客がいるかどうかの検証を「週末起業」的な方法で実践をしてから、本当に十分な収益があげられることが確認できてから始める方が良い。(大多数の「週末起業家」はただの小遣い稼ぎ目的のクズばかりで、あまり個人的には好きではないけれども)

お金が足りなければ、しっかりとしたビジネスプランを立てて銀行とかから借りる等の手段もあるし、年齢が足りないと思うなら年長のアドバイザーについてもらうなどすればよいのだから。

どうしてもやりたいこと、自分のミッション(使命)として社会に提供すべき価値を感じるものがあって、いま収入を得ている仕事がそのミッションとが全く関連しないのであれば、すぐにでも仕事はやめるべきだが、もし単純に「起業家」というポジションにあこがれているのであれば、それほど甘いものでもないので、やめておいた方が良いです。
コンサルティング的なことも行っているので、自分の経験だけでなく他の方の経験なども疑似体験をするために、セミナー等に出かけていくこともあるのだが、その中には話の内容的に「残念だな」と思うことがある。

ある事業再生関連の手腕が非常に評価されて、マスコミなどにも何度も取り上げられた方が、現在はその仕事を離れ新しいことを始めているということで、少し前にセミナーを聞きに行った。その際に言っていたことが表題のようなことだった。それで何をやるのかというと、これがイマイチ何なのかがはっきりしない抽象的なことばかり。

これからの活動のヒントにしようと思って先人の話を聞きに行ったのだが、「やりたいこと」は「売れること」ではない ということを非常に実感させられる結果となった。

「これまでやってきたこと」で、ものすごい成果を上げた(いっぱい稼いだ)人の中にも、それを「別にやりたいわけでもなかった」とか、あるいは「もうやりたくなくなった」ということがあるようで、その後に「本当にやりたかったことをやる!!」と言い出すことは割と多い。

そこで始めた「やりたいこと」というのが「売れること(顧客がいること)」であれば、またいろんな人にお金が回って良い循環がはじまるのだけど、往々にして「やりたいこと」なんてものは金にならないことのほうが多い。お金が回らない場合、過去の実績にひかれてやってきた右も左もわからない若い人たちをボランティア同然でかりだそうとすることも多いようだ。

たとえが適切かどうかは分からないが、

・F1ドライバーだった人が、冒険家になる
・サッカー選手だった人が旅人になる

みたいなことが、他の世界でもいろいろと起こっている。

ある分野で天才的な能力を発揮して生活していくに十分な額のお金を稼いだ人が、「やりたいことをやる」と言いだしたとき、それは注意が必要である。
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