世界で勝つ交渉術 ~ カンブリア宮殿

2011年 3月3日放送、カンブリア宮殿からのメモ

ゲスト:前外務事務次官 ~ 薮中三十二氏

2004年の日朝首脳会談に随行 、去年8月に退官

毎朝英字新聞の切り抜きが日課。
フィナンシャルタイムズとヘラルドトリビューンの2つをみておけば大体大丈夫。

=> 世界のリーダーや外交官も大体これを見ている。






尖閣問題 ~ 中国の大きな政策転換 海洋に出てきている。大陸の意識。軍が力を持ち始めた。
北方領土 ~ 2012年に大統領選挙がある。ロシアは政治の時期。

相当協力で安定した政権が双方に必要。

大阪大学在学中にノンキャリで外務省入省。一か月で外交官試験にパス。
それからインドネシアに駐在などを経て、外務次官まで

交渉するにはロジックが必要。核問題、経済支援、拉致問題との循環で説得。

北朝鮮の強さ=> 神秘的。話をすること自体がニュースに。反対派が少ない。自分でペースを作れる。

ロジックの重要性
=> まあまあでは終わらない。バックグラウンドが違う相手には筋が通っていることが大事。

外務省の語学研修 ~ 本省で1年、現地で2年

インドネシア ~ ラフな格好の参事官。
27カ国を集めた災害演習の共同議長。予算の分担の協議等を行う。もちろん通訳なし。
伝統舞踊を習っている。

食事は外交の非常に重要な場所。人的関係を築くことが非常に重要。
酔っ払っていては仕事はできないが、お酒も非常に重要。日本食は非常に人気があり武器でもある。

初めからピリピリしていたりしては交渉にならない。
「あいつがいやだからやめる」ということはできない。テクニックも重要。

1989年 日米構造協議 => 日本側は受け身に終始した。
当時、薮中氏は担当課長。アメリカと双方向の関係が重要と主張。

薮中流交渉のカギ
①相手が何を狙っているか
②交渉と結論を急いでいるか
③相手の人柄、力量は

全体の流れをまとめておくことが非常に重要。

以下に自分を含めて説明ができるか、が重要。少なくとも「持っていると見せかける。」

1月26日 世界宗教者平和会議での講演

「日本はアフガニスタンで500の学校を造り、1万人の先生を養成して、30万人の生徒教育を与えている。50の病院を作って4千万人にワクチンを与えて、多くのボランティアや専門家が一緒に働いている。きれいごとではなく、実際に日本がやってきたことを恥ずかしくなく堂々と言えば良い。」

「日本はこういう国なんだ」ということをアピールすることが非常に大きなこと。ODA は武器でもある。
日本のODAはGDPの0.29%にすぎない。それがどれだけ多くの世界の友人を得ているのかを知るべき。

日本はまだまだ世界から期待されている。自分達が思うより、はるかに期待されている。

経済大国になって、軍事大国にならないという決意、日本の姿勢が世界のモデルになるはずだ。
堂々と世界に訴えるということが日本のイメージであり、日本国家の生きる道ではないか。

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