デジタル化で激変した写真・カメラ市場で急成長した企業 ~ 財部ビジネス研究所

2010年 11月6日放送、BS朝日 財部ビジネス研究所からメモ。






・日本のカメラの歴史
1841年、オランダからカメラが伝来 1867年坂本竜馬33歳(暗殺10カ月前)の写真が残る。

1959年、日本工学工業(現Nikon)がレンズ交換式一眼レフカメラ「ニコンF」
=> 当時の値段で6万7千円で庶民に手の届くものではなかった

1964年、東京オリンピックでカメラの普及が加速する。年間生産台数 496万台

1970年、大阪万博でさらに拡大。581万台の過去最高を記録。

その後、オートフォーカスなどの技術革新により成長。

1986年、富士フィルムの「写るんです。」世界初の市販向けデジタルカメラ Canon「RC-701」

2007には、カメラの生産台数が1000万台を突破。

量販店では、ほとんどの売り上げがデジタルに。パソコンに保存して現像するなどできるように。
デジカメプリントのコーナーや、デジタルフォトフレームが人気。

中間所得層が購買を促進。


・DPE屋
カメラ屋さんが減少。町の写真屋さんが消えた。10年間で3分の1に。

・パレットプラザ
主流派デジタル画像データのプリント
独自の印画紙などを使いクオリティを向上。
フォトブックのサービスも人気。その日のうちに作成可能。
55ステーションも傘下に収める =>プラザクリエイト(1988年創業)
2000年から、現像の売り上げが激減

株式会社プラザクリエイト 大島康広 代表取締役社長

フィルもの現像と、フィルムの販売が7分の1に。
携帯電話で撮った写真を蓄積し、管理できるシステムの開発
携帯電話で撮った画素数の少ない写真でも、クオリティを落とさずにフォトアルバムにするサービスを作成。

家庭用の印画紙では、満足いく写真ができない。

ハードの充実、印刷機、インク、印画紙を独自開発

「1枚の写真から」、というのが会社のテーマ。
写真が好きだから貫いてきた理念。

過去のフィルムもこれから撮るデジタル写真をまとめるようなサービスを展開予定

モノクロの結婚写真で修正すると、鮮やかなカラー写真になる(8800円)
写真修復や、写真加工を行う

編集作業、画像処理へのウェイトが大きくなる。

新卒50人を含む、200人の大量採用を決定。
デジタルとアナログをつなぐことで成功。

・写真館の新ビジネス
ファミリー写真館ピノキオ (1995年創業)
ワンストップサービス => 写真スタジオ、貸衣装、美容室 がすべて1か所で済ますことができる。
老若男女あらゆるニーズに対応。

・ヘアメイクは、全員美容免許を取得
・ヘアメイクや着付けは、専属契約社員
・カメラマンも自社社員

オールインワンにすることでリーズナブルな価格設定が可能に。

カメラの経験のない素人をあえて採用。
プロのカメラマンのほうが、ピノキオに馴染めない。カメラの技術より、お子様とのコミュニケーションができることが大事。子供から自然な笑顔が引き出せないと、良い写真は作れない。

写真館の利益は、6,7割が七五三の撮影による収益。
それを分散させることが必要だった。

真心のこもったサービスが、リピート客を増やしている。

出張撮影も行っている(25000円 ~)
子供市場が圧倒的に強い。家族の肖像をとることも増えている。
着付け、貸衣装、アルバムまで作って、59800円など

・現代アート
ギャラリスト 小山登美夫(47)

現代アートとは何なのか?
=> いま生きている人が作っているものが現代アート。分かんなければ、作った人に聞けばよい。自分を表現しようとしている人がたくさんいる。

村上隆氏について?
=> 元々とんでもないものに、とんでもないものがはいっていった。それでも衝撃だったのが現代アート。ベルサイユに合うものというのはそれほど無い。

フィギュアは芸術なのか?
=> 2次元のものを3次元にするという文化が日本にある。フィギュアを作る人の徹底的なリサーチで2年くらいかけて最初のフィギュア作品を作った。

アートの市場は日本と世界での違いは?
=> アートの世界では、日本画が国内でほぼ消費される。海外では、日本人であるということは関係ない。「面白いものは面白い」という感覚。海外からのフィードバックで、日本の面白さに気づくことがある。

日本の企業は、すでに価値が証明されたものしか買わない。価値を見出すことができない。それが、最近少し変わってきている。

日本には、美術館がたくさんある。(文科省登録で373か所)
全都道府県にあって、すべてがコレクションを持っており、税金を使っている。
これを最大限利用することで、活性化することが可能だと思う。今は、それぞれがばらばらに動いている。

MOMAのような中央に集める仕組みなどがあればよい。コレクションの流動性を高めると、非常に面白くなる。非常に芸術資産が多いが、誇りをかぶっているものも多い。

生きた美術館をつくり、活性化していくことは可能だと思う。

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このページは、が2010年11月 7日 19:47に書いたブログ記事です。

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