売れる雑誌を作れ 宝島社 社長 ~ カンブリア宮殿

10月28日放送のテレビ東京系 カンブリア宮殿からメモ

宝島社 社長 蓮見清一 氏
http://tkj.jp/








40歳代向けの雑誌 GLOW の発売
銀座の出版記念イベントで、ルビーをプレゼント
「ツヤっと輝く40代」 => これまでは40代向けの雑誌はマダムっぽいものしかなかった。

女性の67%が「付録で雑誌を購入」 
宝島社のSWEET は100万部 => ダントツの1位

雑誌は諸外国などでも「女性の市場」

2008年4月、モデルの梨花が使用しているシェルバックの色をアレンジしてSweet限定のオリジナルバックとして620円で販売 => 46万部が売れる

その後、人気ブランドを次々に付録に。今年は3回100万部を達成。
売れたのは「付録の出来がすさまじく良かった」ことが要因としてあげられる。

実は3年前の2007年にどん底の状況になっていた。そこから「1番誌戦略」を展開。
広告代理店からの転職者が 「"どうすれば売れるか"を徹底的に研究する必要がある」と主張。

・1番誌戦略
①「値段を下げる」
「880円から650円にすれば3倍に伸びる」と提案 => 12万部から35万部に。現在は70万部 

②「10センチの法則」
付録の写真をタイトルに重ねる。書店やコンビニで付録の情報が隠れない。

③「新規読者の開拓」
30代の女性が通う美容室に無料で送付した。テレビ広告も積極的に展開。

2010年は、過去最高の売上。

付録そのものが雑誌の一部。付録は雑誌の価値を高めるもの。
他者はほとんどモノマネをしている => 宝島社としては歓迎。雑誌界全体の活力が出てくる。

経営者が強い決意を持つことが大事。
強い気持ちを、明確な戦略として表現することが第二
第三にその戦略をどうしたら実現できるか、それを具体的に社員に提示する
社員が十分に理解したところで行動を起こす

以前は、思いつきで行き当たりばったりだった。
急激な回復を目指そうと決意した時から一つ一つの手の打ち方が計画的になった。

人事部が無い =>  人事部を作ると、人事部に所属する人間が必ず官僚化する。

出版社は、「日中に編集者が出社しない」「夜は打ち合わせと称して飲みに行く」という状態が多かったが、そういう会社は衰退した。

簡単に言うと「周りが認めてきた」。「過激だから最初は認められないが、後から徐々に認められる」
=> 最初は異端からはじまる。

書店が困っている時代に大手が「電子書籍をやる」ということは裏切り行為
書店・コンビニは全国に約六万店ある => この販路を失うと二度と取り戻せない => 業界が崩壊する。
今は書店を儲けさせながら活性化して、出版業界を活性化していく必要がある。
CD業界がダメになった理由に、流通の衰退が何割かはある。
流通拠点が減るということは、人の目に留まる確率が減っているということ。

宝島では編集長自らが広告を取りに行く。

ほとんどの出版社は、そこにある需要を取り込もうとする。宝島社は目に見えないような需要を先取りして一つの世界観にして雑誌を出す。

前記事
見捨てられた食材に商機あり ~ ガイアの夜明け

次記事
お年寄りビジネス ~ がっちりマンデー







前記事
見捨てられた食材に商機あり ~ ガイアの夜明け

次記事
お年寄りビジネス ~ がっちりマンデー


このブログ記事について

このページは、が2010年10月30日 16:12に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「見捨てられた食材に商機あり ~ ガイアの夜明け」です。

次のブログ記事は「お年寄りビジネス ~ がっちりマンデー」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。