2010年10月アーカイブ







2010年10月31日放送、がっちりマンデー からのメモ。

10月28日放送のテレビ東京系 カンブリア宮殿からメモ

宝島社 社長 蓮見清一 氏
http://tkj.jp/

2010年10月26日放送 テレビ東京系 ガイアの夜明け からメモ

このホームページでは、検索エンジンからのアクセスがあるのだが、訪問してくるキーワードでうんざりさせられることがある。

「事業計画書 無料 相談」

というようなキーワードでこのホームページを訪問する人が少なからずいることに驚かされる。

「無料でものすごく収益性の高い事業計画書のアドバイスをくれる人」が現れることを期待するのは、「数百円で買った宝くじが大当たりする確率」よりもかなり低い。

「事業計画」というのは、自分が行っている事業の根幹にかかわるもので、それを「無料で」自分にとって都合のよいアドバイスをくれることを期待する人というのは、根本的に「価値」というものに全く理解が無い人で、成功は難しいだろう。


アマゾンなどの起業関連の本の中では、以前からかなり評価が高い本。



パイを焼くことを仕事にしているサラを主人公にして、物語的に起業をする際に、起こりがちなことや目指すべき方法性などを分かりやすく示している。

「あなたの事業はあなたの人生ではない」
「起業家」「職人」「マネージャー」という三つの人格が共存しにくい
あなたがいなくても会社が回る仕組みにする
仕事を移譲するのはよいが、管理を放棄してしまってはいけない
事業のパッケージ化
など

アメリカの起業家研修や、経営コンサルタントが教える内容がよくわかる内容になっている。

自分で事業を始める前、始めた後にそのプロセスで起こった問題などを確認する際に読むぺき本。必携。
横浜ベイスターズの売却が破談になったとの報道があったので、そのあたりのことについて自分(企業買収等に関しては全くの素人)の知識で今感じることをメモ。


・ピカピカの高収益企業を売却するという発想があまりない
 アメリカの起業家研修では、ビジネスプランを作る際「どのように EXIT するか」ということを考えるように指示されるが、その際「資金力のある他社に価値が高い状態で売る」ということも有力な選択肢としてある。

 たとえば、IT分野で起業をしたとして、アメリカではマイクロソフトやグーグルといった超有名企業に吸収合併してもらうというようなことを目指すことも多いが、日本でソフトバンクや楽天に買収してもらうというようなことを目標にしている会社は多くなさそう。(ライブドアショックの直前には少し広がった考え方かも。)教育として「一国一城の主」とか「鶏口牛後」、「個性の時代」というようなことが影響?

 大型の企業買収の話は、多くの場合は収益性が低くなって全く立ち行かなくなった企業の救済の話が多いようなイメージ。もちろんアメリカでもそういう話も多いと思うが、「にっちもさっちもいかなくなる」前の段階、たとえば赤字が出た瞬間に大規模なリストラをするとか、赤字転落する前の企業価値がまだ高い段階で売却をもちかけるという話になりそうで、日本の会社ほどひどい状態で売りには出なさそう。

・売る側が「売りはらった後のこと」に対して細かく条件をつけるらしい
 横浜ベイスターズ買収の件では、「球団人事に手をつけるな」「本拠地は移転するな」ということを、売る側のTBSが条件をつけたとのこと。

 買う側にとっては「経営陣をどうするか」とか、「どこを対象顧客に対して商売をするか」ということは、今後の収益性や企業価値にかかわる最も重要なこと。それを経営が立ち行かなくなって「とにかく買ってほしい」と思っている売り手側が条件を付けるというのは非常に不思議な感覚。特に日本では、終身雇用の考え方がまだ根強いので「リストラ」「人員削減」ということに対して、強烈な拒否反応があって、「リストラをしない」ということが売却の条件になることもあるらしい。

オーナーが代わるということ自体が文字通り「リストラ」で「構造が変わる」ということだし、会社の収益性で人件費というのは最もコストのかかる部分でもあるので、そこをいじらずに構造を変えることはかなり無理な注文。それでうまく行くなら、「売らずに自分が何とかしろ」という話。自分は赤字会社を売り払って対価を得ておきながら、うまく行ってない赤字会社の状態を「そのままにしろ」と条件を付けて、買ってくれた側に押しつけるというのは普通は通らない。


・ほぼ無関係の外野が「理念」「文化」「伝統」といったことにうるさく、買収しようとする側のイメージが強烈に低下する
  今回の横浜ベイスターズの件では、神奈川県知事が
「自分の会社の宣伝さえできればいいという論理に大きな違和感を覚える」
「一時代前の感覚。企業の宣伝のために使うやり方ではプロ野球自体が発展していかない」
と発言したとのこと。

これに限らず、ただの民間企業同士の話で、何かと「理念」「文化」「伝統」ということが外野で議論されやすい。民間企業である以上は、収益性の高い事業を運営して維持していかなければならないのに、企業の買収などの話が持ち上がると必ずこういったことが議論になる。

顧客(ファン)が、このような「理念」「文化」「伝統」などに価値を感じて商品・サービスをお金を出して買ってくれたり、スポンサーになってくれるのであれば収益性も上がるのだけれども、基本的にこういうことをいう人たちほど外野でお金は出さない。

厄介なのは、マスコミなどでこういったことが報道されると、世論は「理念」「文化」「伝統」という得体のしれないものを支持して(というより、マスコミがそういう方向で報道するので)、「経営に失敗して売りに出した側(しかも今回は売主がマスコミそのもの)」でなく、本業をしっかり行っていて、買収して救済しようとする側の方のイメージが低下してしまう。


結局、今回の件は破談になったということなのだけれども、通常は「収益性の無い企業」を買収してくれる企業もなくなった場合には、いずれ倒産ということになる。倒産してしまうと、社員は全員職を失う、少なからずいた顧客も商品サービスが買えなくなる、株主も会社の価値が全く無価値化して大損をする。売る側が落とし所を間違えて、自分たちが望まなかった最悪の状況になってしまうという話が日本では多そう。

もっとも、アメリカ人の起業の考え方として、
「だらだらと悪い状態の会社を続けるよりは一度リセットのためつぶして、ゼロから全く新しくリスタートするのも悪くない」
という考え方も多いようなので、「売却の交渉がうまくいかなかった」ということが必ずしも悪いわけでもないのかも。

事業を考えるとき「顧客を起点に考える」べき、というのはよくいわれることだが、実際にそれを行っている人というのは少ない。

「顧客からの直接の声を反映する」というようなことは大企業になればなるほどおろそかになると考えがちだが、実は小さい企業のほうが圧倒的におろそかになっていることが多い。小さい企業の場合、目先の仕事のために顧客と直接接触している時間や割合は長いのだが、実はあまり顧客のことを考える余裕がなかったり、独りよがりに「これが良いサービスだ」というただの「思い込み」を押しつけているケースが目立つ。

身近な簡単な例でいくと、以下のようなケース。
・小さな料理屋でやたらと高い料理を頼んでみたが全然おいしくも、珍味でも無い
・小さな○○教室で、「大手ではできない親切指導」が、単に価値観の押しつけだった

「小さいから個別に小回りのきく親切な対応できる」ということを宣伝文句としてところは多い。しかし、本当に顧客の本音を反映しながらよりよいサービスを提供しているか、というとその確認は全く行っていないのだ。そうなると、本当に大事な部分を吸収することができずに終わることになる。

結局のところ、大企業か中小企業かという会社の規模の大小は、「顧客を起点に考えているか」ということは関係が無い。

「顧客と接触している時間が長いからといって、顧客の声をきちんと吸い上げているわけではない」ということを認識して顧客からのフィードバックシステムを作ることが、小さな企業では大事なことである。
外部ブログより引用
知り合いがかなりの数起業して、かなりの数失敗した。

自己資金で開業するヤツは潰す。
②一人でやろうとする奴は潰す。
③友人の少ないやつは潰す。
大企業でのサラリーマン経験のある奴の方が成功している。
⑤共同経営は失敗率が極めて高い。
配偶者のある人間ほど成功している。

多分、上記のことは一般的にも言える傾向。
問題は自分自身も失敗するパターンにかなり当てはまっていること・・・

「将来起業したい」という人に会うことが多いのだが、そういう人たちが起業するときの前提としているのが、「○○になったら起業する」ということがある。

この○○というのは、たとえば

「貯金が○○円になったら起業する」
「○○歳になったら起業する」

といったような感じ。

こういう人に「どんな商品・サービスを提供して起業するつもりなの?」という話をすると、ほとんどの場合「それはまだ決めていない」という返答になる。これは非常に危険。なぜなら、貯金がいくらであるとか、起業する年齢が何歳であるとかは、ビジネスを立ち上げて成功するための要素では全くないから。

起業をするときに「顧客がいること」の検証が十分に行われていないビジネスというのは、結局失敗に終わってしまう可能性が高い。顧客がいれば今現在貯金がいくらであろうと、○○歳以下であろうとうまくいく人はうまくいく。逆に、貯金がいくらになったとか年齢が何歳になったからといって、自分に収入をもたらしてくれるビジネスが突然目の前に現れて出てきてくれるわけではない。

いま定期的な収入を得られる仕事があって、それでも独立して起業をしたいのなら、顧客がいるかどうかの検証を「週末起業」的な方法で実践をしてから、本当に十分な収益があげられることが確認できてから始める方が良い。(大多数の「週末起業家」はただの小遣い稼ぎ目的のクズばかりで、あまり個人的には好きではないけれども)

お金が足りなければ、しっかりとしたビジネスプランを立てて銀行とかから借りる等の手段もあるし、年齢が足りないと思うなら年長のアドバイザーについてもらうなどすればよいのだから。

どうしてもやりたいこと、自分のミッション(使命)として社会に提供すべき価値を感じるものがあって、いま収入を得ている仕事がそのミッションとが全く関連しないのであれば、すぐにでも仕事はやめるべきだが、もし単純に「起業家」というポジションにあこがれているのであれば、それほど甘いものでもないので、やめておいた方が良いです。
先日、TechCrunch Japanese の日本へ経済を立て直すには失敗した起業家を尊重せよ という記事に関してのエントリー をこのブログでも書いたが、何か有名なブロガーさんの間などでも議論になっていたよう。

読んだ本:起業家の本質

2006年に発売された本で、原書の発売はその1994年。アメリカで、.com ブームが始まる前に書かれた本なので、ネットの起業家が次々と出てくる前に書かれた本。

帯にグッドウィルの折口氏の名前があるなどして今となっては少し微妙な感じもしないではないけれども、内容的には起業家に求められるメンタリティが実体験に基づき記載されている非常に秀逸な内容の本だと思う。



この本の本文は以下のような文章で始まる。

 若い方であろうと、年配の方であろうと、これから初めて会社を作ろういう読者にお話ししたいと思います。
 会社を設立すると、あなたは極めて特殊なクラブに所属することになります。自動的に加入が決まり、入会を申し込む必要もありません。会員資格は無期限に有効です。皆さん、恐怖のグラブへようこそ。
 私自身ずっとこのクラブのメンバーであり、その恐怖を知ってからおよそ35年にもなろうとしています。ここで味わう恐怖は、これまでにあなたが経験したことのない恐怖であると明言できます。
起業行か自身が体験するであろう、様々な困難やそこで感じる恐怖を端的に表現するところから始まり、そこから筆者自身が体験した成功困難や、乗っ取りの企てやリスク回避の方法、などが書かれている。

少々時代的に古い内容であることや、アメリカの話であるので今現在の日本の環境に適した本かというとそうでもない部分も多いが、それでも考え方として参考になる部分は多い。

本気で事業を大きくしたい人なら読んでおくべき本。





コンサルティング的なことも行っているので、自分の経験だけでなく他の方の経験なども疑似体験をするために、セミナー等に出かけていくこともあるのだが、その中には話の内容的に「残念だな」と思うことがある。

ある事業再生関連の手腕が非常に評価されて、マスコミなどにも何度も取り上げられた方が、現在はその仕事を離れ新しいことを始めているということで、少し前にセミナーを聞きに行った。その際に言っていたことが表題のようなことだった。それで何をやるのかというと、これがイマイチ何なのかがはっきりしない抽象的なことばかり。

これからの活動のヒントにしようと思って先人の話を聞きに行ったのだが、「やりたいこと」は「売れること」ではない ということを非常に実感させられる結果となった。

「これまでやってきたこと」で、ものすごい成果を上げた(いっぱい稼いだ)人の中にも、それを「別にやりたいわけでもなかった」とか、あるいは「もうやりたくなくなった」ということがあるようで、その後に「本当にやりたかったことをやる!!」と言い出すことは割と多い。

そこで始めた「やりたいこと」というのが「売れること(顧客がいること)」であれば、またいろんな人にお金が回って良い循環がはじまるのだけど、往々にして「やりたいこと」なんてものは金にならないことのほうが多い。お金が回らない場合、過去の実績にひかれてやってきた右も左もわからない若い人たちをボランティア同然でかりだそうとすることも多いようだ。

たとえが適切かどうかは分からないが、

・F1ドライバーだった人が、冒険家になる
・サッカー選手だった人が旅人になる

みたいなことが、他の世界でもいろいろと起こっている。

ある分野で天才的な能力を発揮して生活していくに十分な額のお金を稼いだ人が、「やりたいことをやる」と言いだしたとき、それは注意が必要である。
2003年に出版された本。

出版から7年がたっているが、依然として成長を続けている「ユニクロ」の初期の段階からの発展のストーリーと、その時々で創業者の柳井氏がどのような問題に直面して、何を考え実行したかが書いてある本。何度か読んだが、新しい発見が読む度ごとにある。

ビジネススタートアップの観点で重要と思われる部分を一箇所だけ引用

事業を始めるときには、ぼくはいつも最終形を考えるようにしている。こうあるべきという目標を定め、それに向かって行動することが大事。誤解を恐れずに言えば、到達できるかはあまり問題ではないのだ。人は高い目標があるほど、頑張ろう努力する。低い目標だったら努力しないのではないかと思う。(p87)

ZD Net の記事から
http://japan.zdnet.com/sp/feature/07tenthings/story/0,3800082984,20421667,00.htm?tag=zdnw

成功した起業家たちが持つ11の共通点は、
♯1 情熱
♯2 創造性
♯3 ビジネス感覚
♯4 粘り強さ
♯5 人間関係とネットワークの構築
♯6 未来への構想
♯7 競争力
♯8 資金
♯9 カリスマ性
♯10 適切なタイミング
♯11 リスクを取る人

だそう。

考え方は人それぞれあるにしても、一応参考に。
ネットや各種メディアの情報なども参考にしながら、起業関連のトピックを記録していくブログにしようと思います。よろしくお願いします。



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