一般的な「プレゼンスを上げる」ための手段・手法







 ビジネス・スタートアップ時点で、その起業のための手段は人それぞれで、業種、商品・サービス等は様々です。ですので、その起業の内容によって、顧客を獲得していくためにプレゼンスを上げるために適した手法というのも、それぞれによって違ってくるのですが、一般的な手法としてはたとえば次のようなものがあります。

・看板・口コミ
・チラシ・ダイレクトメール(DM)・FAXDM
・電話営業、テレアポ(Telephone Appointment)
・マスメディア(テレビ・ラジオ・新聞・CS放送・ケーブルテレビ など)
・ネット(検索エンジン対策・メールDM、バナー広告、リスティングなど)
・直接訪問・名刺交換

 特に起業直後の起業においては、先ほども述べたとおり、まず「プレゼンスを上げる」ためにこれらの手段で適正なコストで告知を出すと同時に、それらの手段を用いてお客さんに辿りついたときに「いかに分かりやすく伝えるか?」ということが大事になります。

 日本国内でも、これらそれぞれについて、中小企業向けのサービスを行っている会社や、コンサルティングサービスを提供している会社は多数あり、特に不況期においてはこういった分野のセミナーは非常に盛況になっているようです。

 米国と比べて、日本国内で多く行われる告知方法としては、チラシやダイレクトメールを利用した手段や、名刺を利用した手段が多いようです。特に、名刺などに関してはふたつ折りの名刺などをもちいて自分をアピールするという人も多くなっています。

 アメリカの場合には、市内電話料金が無料ということもあってか、日本より電話営業やテレアポ等の比率が高いようです。最近では、営業電話をかけてきた側が、いきなり自動音声で営業トークを始める、というよう手法を利用していることがあるようです。(こういった手法はアメリカでも問題にはなっているようです)当然、最近では日米を問わず、ネットによる告知手法も多くの人が研究しサービスを行っています。

 いずれにしても、起業家は

「できるだけコストをかけずに、自分のプレゼンスを上げ、わかりやすく伝える」

ための手段を持とうとすることを懸命に考えるべきです。ここに書いたようなことは、国によってコミュニケーションの違いがあるものの、日本でもアメリカでも同様に行われています。しかし、米国の起業家研修では必ずやっていて起業する人であれば常識的に知っていてやっているにも関わらず、日本の起業家研修ではほとんど行われず、ほとんど認知すらされていないことがあります。

それが「エレベーターピッチ」です。

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「エレベーターピッチ」~ アメリカの起業する人の常識






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